昨日ご案内したスロットカーパークのオリジナルスロットカー『KPGC10』のキット、多くの反響をいただきありがとうございます。
早速ご注文いただきました方には発送しておりますが、
今回3Dプリンターを使ったモデル。ということもあり、ちょっと組み立て(の前段階)をご説明します。
プラモデルではなくて3Dプリンターモデル
通常のプラスチックモデルですと、よく見るプラモデルのように、
『パーツ+ランナー』(もしくはパーツのみ)で構成されています。
ですが、このオリジナルモデルは3Dプリンター特有の成形(出力)時の変形防止のために『サポート』といわれるパーツが多くついています。

このようにサポートがたくさんついています。
輸送中の変形・破損防止のためキットはこのまま出荷となります。
まずはこれを取り外してボディを切り離す。作業が必要になります。
サポートに切り込みを入れて剥がしていく
一般的なプラモデルはパーツ(この場合はボディ)とランナーの境界をニッパーなどで切り離しますが、
このモデルはサポートにある『くびれ』をニッパーなどで切断します。

全部カットする必要はありませんが、このようにいくつかある『くびれ』をカットしていくことでサポートを切り離します。
ここを切断することによってボディ近くで自然に剥がれるようにできています。

ルーフから出ているサポートが切り離されました。
というは感覚的には「剥がれる」という感じです。
残ったサポートはナイフやヤスリで削る
ボディ近くをナイフで切ったり、ニッパー等で切り離そうとすると必要な部分が割れることがあるので注意してください。

三角窓のピラー部分だけは慎重にカットします。
どちらかというと切り残しておいて後でヤスリ等で仕上げるイメージ。
ということで無事『サポート』を切り離したボディですが、
この『サポート』が残ることもあります。
こういった部分はヤスリやナイフで削ることができます。
(支える方の手の力を入れすぎると割れるので注意!!)

サポートは残りますし、残しておいて仕上げた方がきれいに仕上がります。
一般的(なのか?)な3Dプリンターの製品は樹脂の弾性が強くなかなか削れませんが、
このモデルは比較的簡単に削ることができます。
(3Dプリンターにしては少なめの)積層(年輪のような模様)も#600番~#1000番くらいのペーパーで簡単に削れますので、
この下処理をしておくと塗装後によりきれいに仕上がると思います。

かなりたくさんの『サポート』を外してボディが出てきました。
脱脂は基本不要
また、プラモデルやレジンと違って『型』を使っていないので『離型剤』を使っていません。
このため油分を落とすための脱脂がほとんどやらなくても問題なく塗装できます。
(表面を削った際は削りカスを落とすために簡単に水洗い等はした方がいいと思います)
見た目的には通常のプラモデル(ABS樹脂)に近いですが、
(スロットカー用に薄く作っていることもあって)制作工程では割れやすいところもあるので十分に注意して作る工程からお楽しみください。