スロットカーのサスペンションがついたのは2000年以降くらい。
ここ20年くらいの歴史です。
NINCOタイプ
最初に採用したのはNINCOで、Renault ClioやPorsche 911につけられます。
ほぼ同時にMitsubishi Pajeroなどのラリーレイドにも展開されて、
NINCOのラリーモデルには定番アイテムになっていきます。
ラインナップの展開的にはソフト・ミディアム・ハードのラインナップで、
形状的には実車のストラット式に近いカタチ。
見た目にも『サスペンション』っていう感じです。
性能面ではしっかり体感できるんですが、変えてもタイムに影響があまりない(笑)という、
ちょっと不思議ですが、満足度の高いアイテムでした。
slot.it タイプ
次にサスペンションをラインナップしたのがslot.it。
NINCOとは違ってモータマウントとメインシャシーを動かすことによるサスペンション効果を出す。
というもので、この後のモーターマウントを採用するメーカーのほとんどが取り入れる定番アイテムになっていきます。
また、NINCOは純正アイテムだったのですが、
こっちはバージョンアップ用のパーツになります。
また金属のバネだったものがマグネットの同極同士の反発力を利用したマグネットサスペンションになります。
(後にslot.itはスプリングのサスペンションもラインナップします)
それぞれ効果が違うので
シャシーに直接取り付けるNINCO式(後はAvantSlotのRaidなど)とモーターマウントとシャシーの間に取り付けるslot.it式(NSRやScaleAutoなど)では効力をより発揮する場面が異なります。
コーナーや路面の凹凸、ジャンプの着地などでより効果が体感できるNINCO式と、
スタートや加速時に(力を吸収して)ホイールスピンを防ぐ(トラクション効率重視な)slot.it式という感じになります。
元々の設計上、取り付けられる形式が決まっているので純粋に比較、選択することはできないのですが、
サスペンションをつける(もしくは硬さなどのセッティングを変える)場合にはこのような基本的な効果(例えばslot.itだとサスペンションをつける=トラクション効率の改善)を意識した上で取り付けると効果がよりわかりやすいと思います。