品質は非常に高いのだけれど。。。。。
国産の工具と聞いて期待!
国内唯一、というか1/24では世界的なメーカーPLAFIT。これだけスロットカーの認知が低い日本にもかかわらず、
1/24ではスロットカー(のパーツ)メーカーとしてはトップブランドが日本製。というところは
日本でも細々とスロットカーが続いていることでもあり、
スロットカーに関わっている私達にも考えさせられることはありますが。。。。
そんなPLAFITからピニオンギアの工具が発売になる。
ということで早速取り寄せてみました。

これまでもギア関係の工具はあったけど・・・・
1つの工具でピニオンギアの取り外し(抜き)と取り付け(入れ)ができる便利な工具で、昔はNINCOの工具を使う人が多かったですが、
入手しにくいことと、耐久性、精度に難がありちょっとオススメしにくいかな。
という感じ。
(鋳物にメッキをしているだけなのである程度は仕方がないですが。。。。)
他にはAvantSlotもありましたが、
こっちはメーカーの供給自体がイマイチ。。。。。
これは鉄製でありながらある程度の精度が確保されていて、
NINCOのそれと比べると「これいいよ」とオススメできるレベル。
他にもMB SLOTは取り外しと取り付けをそれぞれ別の工具としてラインナップ。
(個人的にはコレを今でも使っています)
それぞれ鉄でできているのとかなり物々しい作りで、
丈夫さや、工具としての精度を求めるあまり重くて大きくなるところは
「60年代の機械じゃないんだから」的な感じもあります。
そんなMB SLOTも他の小規模メーカーと同じく、入手しにくくなり、
現在ではちょっと手に入りにくいモノになってきました。
初めてアルミを使ったのはslot.it
そんな中、製品の質、入手しやすさなどの面で「これがいいですよ」とオススメできるモノがようやくでてきたのがslot.it。これまでは鉄製ばかりだったこの工具をslot.itは初めて(?)アルミで作ります。
AvantSlot以外は塗装もない状態なので、鉄ではどうしても使っているとサビがでてくるのですが、
当然アルミならこんな心配もありません。
いろいろなモーターサイズに対応しようとするとどうしても大きく、重くなってしまいますが、
アルミなら軽量に作ることもできます。
結果コスト高になってはしまいますが、
長く使うモノだからやっぱりいいモノを使っていただきたい。ということでオススメしてきました。
(ScalextricやPolicarのClassicF1用の)2mmのモーターシャフト用のパーツなど、
1/32スロットカー専用部品のラインナップもあって、
今でもやっぱりコレが一番のオススメです!
満を持して(?)の国産品
そして今月新しく発売になったのがPLAFITのギアツール。価格もslot.itよりちょっとリーズナブルなところはスロットカーメーカーとしては珍しく、
他社の価格を参考にしてる感じです。(笑

ということで期待いっぱいで早速入手してみました。
こちらもボディはslot.itと同じくアルミ。
ちょっと小型。ということもあって重量も軽くて使いやすいです。
各部をネジで止められているのは壊れやすい(消耗しやすい)部分は交換できるようにできているから。

長く使うことを考えたしっかりした作りになっています。
遊びが大きすぎるわけでもなく、またキツすぎるわけでもなく、
“いい工具”を使っている感じで満足感もかなり高そうです。
で、実際に使ってみようとすると・・・・。
先ほども「ちょっと小型」とありましたが、(似た作りの)slot.itと比べてちょっと小さい。
ということでロングカンのモーターが入りません。。。。
というか、ショートカンのモーターでもモーターシャフトが長いモーターは下のスペーサーを外すなどの工夫をしないと使えない状態。
あくまでもPLAFITのラインナップしているモーターで使うことが前提。という感じです。
そして、一番の問題だったのが、

ピニオンギアを入れるスペースが1/32用のピニオンギアでは小さくて入りません。。。。。
(ちょっと薄いハズの)NSRのピニオンギアならどうだ?
とチャレンジしてみますが・・・・。

1/32で使うにはPLAFITのピニオンギアを使うか、ピニオンギア自体を薄く削るなど、
かなりの手間が必要なようです。
ちょっと実用的とは言い難いですね。
モノがしっかりしているだけにかなり残念。
ピニオンギアをセットする部分だけでもちょっと改良すると使えそうですが、
それでもショートカン限定だったりとやっぱり難しそう。
設計段階からしっかりしているのは分かりますが、
反面設計の段階から1/32は除外されちゃったかな?という印象です。
(メーカーの方にここまで伺っていないので真意ではないかもしれませんが)
「PLAFITを中心に。」という条件付きになってしまいますが、
やっぱり日本製(そしてPLATFIT製)らしい作りは感じられるいいモノではあります。