Racer

Racer(SideWays)のスロットカー

イタリアのスロットカーメーカーである程度有名なところといえば、
slot.it、NSR、そしてRacerくらいでしょうか。

今日はそんな中からRacerの話題。

Racerはこの3つのメーカーの中では一番新しいイタリア、ミラノにあるスロットカーメーカー。
元々は有名ミニカーメーカーのビルダーだった数人がスロットカーメーカーとして立ち上げました。
当初はレジン(ハンドメイドの仕上げが必要で少量生産、高価)のスロットカーメーカーとして、
文字通り『非常にデキのいいミニカーが走る』という位置づけからスタートします。

「カッコイイけど高い」ということもあって多く普及することはありませんでしたが、
人口は少なくても熱心なファンが多く、当時のRacerのラインナップとスロットカーユーザーの人気が一致したこともあって、
メーカーの販売台数に締める日本の割合が(他のメーカーと比べて)多い。という稀ちょっと変わったスロットカーメーカーです。

高品質のボディでかなり重量級ですがメーカーの人達には『飾り』という意識はほとんどなく、
『レースだってでるし、走らなきゃ意味がない』というスタンスで当初からランニングコンポーネンツはずっとslot.itを使い続けています。
(設立当初のモデルはタイヤのみFLY)
ちなみに、この『slot.itのコンポーネンツ』を使っているため車体の大きさが『slot.itのモーターマウント基準』になってしまうためちょっと大きくなってしまいます。
こういった部分のこだわりはメーカーらしさで面白いものではありますが、スロットカーユーザーには伝わりにくい部分もあり、
個人的には「サイズがもうちょっと手頃ならもう少し変わっていたのかも?」と思うこともあります。


そんなRacerも10年くらい前からプラスチックボディ(より量産型のモデル)のスロットカーの生産を始めます。
このシリーズを『SideWays』と名付けラインナップもどんどん増えていきます。最初のル・マンプロトのシリーズは車種自体の知名度がちょっとイマイチでしたが、
Gr.5をラインナップするようになってからは安定した商品のリリースと車種の人気も重なって広く受け入れられるようになります。

一時期はちょっと発売予定を先走って公開しすぎてどこまで本当に発売できるのかな?ということもありましたが、
今年に入ってからはLancia Stratos Gr.5をリリース(次はMarlboroカラー)。他にもLamborghini Huracan GT3といったGT3を計画するなど今後の新商品含めかなり期待のできるメーカーです。

SideWaysでも基本的なパーツはslot.it。昔と比べるとモーターマウント等オリジナルパーツも増えました。
slot.itが近年軽量化を進めていく中、内装をきっちり作って見栄えも重視したslot.it的な雰囲気のスロットカーです
現在はレジンモデルの製造自体が止まっている状況でメーカーとしてもより力を入れてくるであろうSideWaysが今後とても楽しみです。



という話ですが、今回スロットカーパークではこのRacerのスロットカーを輸入することとなりました。
3月中旬には第1段の入荷予定です。
詳細等は入荷次ご紹介していきますのでお楽しみに!!

-Racer